ショパンのマズルカ
ショパンのマズルカop50-3をさらっている。
マズルカと言えば、ポーランドの農民の踊りが原型とされ、マズール、オベレク、クヤコヴィアクなどの踊りをショパンが芸術的に統合したもの・・と思っていますが、この50-3はメランコリックに夢見るテーマで始まり、対位法的な実験もさることながら異名同音によるめくるめく転調、3拍子のリズムの呪縛から解き放たれて即興的に奏するのではないかと思われるフレーズなど、多くの豊かなものを包含している。
jazzピアノを習い即興をする側に立つことで、自身もコンサートで与えられたテーマに基づいて即興したショパンの思考回路が少しでも分かるのではないかと思ってこれからが楽しみ・・・
マズルカのような踊りは身体と呼吸を使ってこそ・・あたかも踊っているかのように・・曲と一体化できると信じて疑わない。。曲の中に在るリズムの移り変わりによって、2拍子目が強調されたり3拍子目が重くなったり。このリズムの感覚は教えるのが非常に難しい感覚の1つと思う。
ショパンのマズルカとはどこまでいっても踊りであると思う。たとえどんな緩やかなマズルカであっても・・つまりリズムの重心(と勝手に呼んでいる)が1拍目だったり2拍目だったり3拍目だったりするが、必ずどこかにある。そうでないと踊れない。