2018年11月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
フォト

« クユムジャン先生公開演奏&レッスン | トップページ

2018年11月 6日 (火)

ギレリスの左手

ブラームスのヴァイオリンソナタをさらっているので、ブラームスの響きや奏法を集中して考えたいと思う。

先日東京でクユムジャン先生のレッスンを聴きに行った時もブラームスのピアノソナタ1番がレッスンのプログラムに有ったのでどんな話が聴けるかと楽しみにしていましたが、受講生の方と先生の相性が悪く全く初歩的な事柄の確認に終わりブラームスまで踏み込んだレッスンにならなかった。

クユムジャン先生は一言で言うなら「ハーモニーの達人」なので、ハーモニーの移り変わりが聞こえかったり濁ったりしようものなら、非常に厳しい言葉が飛んできます。

垂直方向と水平方向に徹底的に聴くこと、つまり縦方向は和音のバランス、左右の手のバランスですね。そして横方向は一緒一つ一つの音の質や長さを聴いてフレーズを流れるように作っていくこと。

これはどの作曲家においても同じことですが、特に古典とバロックは鋭い耳が必要となり、今回レッスンを聴いたり自分でもヴァイオリンソナタをさらって、ブラームスは響きの感性はロマン派だけれどハーモニーへの感覚の鋭さは古典派だと実感しました。

東京から帰ってきて、ブラームスのピアノの入った室内楽のCDをいろいろ聴いているうち、買ったけどきちんと聴いていない、ブラームスのピアノ四重奏第1番をギレリスとアマデウス弦楽四重奏団メンバーが弾いているCDを見つけました。

ソプラノとバスを出して広い空間を感じる響きを出すとブラームスらしく聴こえる、と思うのですが、ギレリスは弦楽器を圧倒することなく必要に応じては素晴らしい音やフレージングを聴かせながら、右手ももちろんのこと左手の深々とした音がこの人ならではの輝きを放っています。

ハンガリー風の4楽章もライブかと思えるような熱さで、私はもう少しlockerな(ドイツ語で「くだけた」)感じでもいいかと思うのですが、終わりに向かってどんどん昇り詰めていく演奏で、聴き終わった後はただぼーっと余韻に浸る時間となりました。

Photo

« クユムジャン先生公開演奏&レッスン | トップページ

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/597346/67351919

この記事へのトラックバック一覧です: ギレリスの左手:

« クユムジャン先生公開演奏&レッスン | トップページ